AWS認定 機械学習 – 専門知識を受験して
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こんにちは、テクノス2020年4月入社R・Iです。
AWS 認定 機械学習 – 専門知識を受験し無事合格できましたので、どのような試験で、どういった内容を勉強して合格できたかをまとめます。
なお、学習前の筆者の機械学習に対する知識、実務経験はまったくの0で、半年前にAWS認定のクラウドプラクティショナー、ソリューションアーキテクト、デベロッパーを受験して合格しています。
学習、試験準備期間は3週間でした。
AWS認定の公式サイトによると、以下の内容が掲載されています。
「開発あるいはデータサイエンスの業務を行っている方を対象としています。この試験では、与えられたビジネス上の問題に対する機械学習ソリューションを設計、実装、デプロイ、維持する受験者の能力が検証されます。」
試験時間は3時間、問題数は65問で、合格ラインは75%です。
長いように思えますが、試験を途中で切り上げることも可能ですし、時間いっぱいまでかけるほど問題も多くないので、そこまで心配する必要はありません。
ただ試験前にトイレには行くようにしましょう。
また、AWS認定試験を合格したことのある方は、半額で受験できるクーポンコードと、後述する公式模擬試験が無料で受けられるクーポンコードがもらえているはずなので、忘れずに使っておくことをお勧めします。
機械学習に対する基礎的な知識と、AWS上で機械学習を運用する際に必要な知識の両方が求められます。
機械学習に対する基礎的な知識については、このアルゴリズムがどのようなユースケースで使われるか、といった問題や、トレーニング中に問題が発生したときの対処法を答えるようなものがメインとなります。
難しい数学の公式などは問題としては出題されませんでしたが、式の中のパラメータがどのような役割を果たすかなどの問題はあるので、立式の仮定や仕組みまでしっかり学んだ方がいいと思います。
AWSでの運用知識に関しては、SageMakerを中心にS3やGlue、Kinesis関連のサービスなど、多種多様なサービスに関する問題が出題されます。
似たような機能を持つサービスでも、運用するにあたってどのような違いがあるか、などの細かい要素も覚えておく必要があります。最新のサービスが選択肢に含まれる問題も出題されることもあるので注意しましょう。
ただ後述する模擬問題をこなしていくうちに、その辺りの知識はついていくのであまり身構える必要はないので大丈夫です。
自分は機械学習について全く知らない初心者でしたので、一番初めは初学者向けの参考書を買って読むことから始めました。
見て試してわかる機械学習アルゴリズムの仕組み 機械学習図鑑(翔泳社)
この本は、機械学習で使われるアルゴリズムをオールカラーの図で説明してくれる入門書で、難しい数学の内容も省かれていてとてもわかりやすいので、初めて機械学習に触れる人はこの本をはじめに読んでおくと、スムーズにスタートできると思います。
また、この後の学習でも、知識の補完や、内容が難しかったときにも役に立ちました。
次にCourseraというオンライン講座のサイトから、スタンフォード大学から提供されている機械学習の講座を受講しました。
Stanford University Machine Learning
無料とは思えないレベルの内容で、機械学習における基礎的な知識を習得するのに最も適している講座だと思います。
内容は英語ですが、日本語にほぼ訳されているので、英語がわからなくても大丈夫です。
Courseraで機械学習の基礎知識を習得した後は、AWSが提供しているLearning-PathでAWS側の運用を学習していきました。
Courseraの内容と試験までの期日があまりなかったので、すべての内容を学習することが出来ませんでしたが、実際に業務で運用するにあたって必要な知識も多く含まれているので、試験後でも学習するべき内容になっています。
また、公式の試験対策講座という非常にありがたい講座もあるので、これも受講することを強くお勧めします。
上記までを大体2週間(Coursera1週間、残り1週間)で進めていき、試験まで残り1週間になったあたりで、実際に模擬試験を解くことにしました。
Udemyをはじめとする様々なサイトで模擬問題集が販売されており、また、公式でも模擬試験を受験できるので、自分は下記の二つの模擬問題集を購入し、時間の許す限り解いて回りました。
AWS Certified Machine Learning Specialty: 3 PRACTICE EXAMS
AWS Certified Machine Learning Specialty: Full Practice Exam
AWS認定試験全般に言えることですが、模擬問題集を解いていくことが合格への一番の近道だと思います。また、「なぜその選択肢が正解なのか」、「不正解の選択肢はどうだったら正解になるのか」まで公式ドキュメントなどでしっかり調べながら進めていくことが何より大切です。
本試験でも模擬問題集と似た問題が多数出題されたので、効果は十分だと思います。
今回の受験を通して機械学習の基礎知識やAWSで機械学習サービスを行う際の様々な知識を得ることが出来ました。
実際に機械学習を回す経験に関しては、試験期間で得ることが出来なかったので、これから身に着けて、知識と経験を両方備えた機械学習エンジニアになっていきます。